STC スバルテクノ株式会社
社員インタビュー DX事業室

社員インタビュー

前例がない問題の答えを導き出す面白さがやりがいに

K.H

DX事業室
DX1グループ 振動騒音チーム
2015年入社

クルマに伝わる振動を「見える化」する

コンピュータを用いて設計の支援をするCAEという技術を使って、乗員の快適性に関わる「振動騒音」の計算・シミュレーションを担当しています。また、既にSUBARU車に乗られているお客様からいただく振動に関する課題の原因究明も担当しています(品質改善業務)。振動騒音の発生源はエンジンや地面の凹凸などさまざま。振動騒音がどのようなルートを通って乗員に届いているのかを「見える化」し、最終的にその振動騒音を低減させるのが私の仕事です。自動車は構造が複雑で思い通りに計算結果が出ないこともあり、正確な結果がでない理由を深掘りするのがとても大変な部分です。正しく計算をするためにもシミュレーションの技術はもちろん、構造や素材、設計に関する知識が必要な業務です。

Job satisfaction

安心安全なクルマをつくるために、厳しい条件も乗り越える

クルマには、デザインをはじめ走行性能、安全性能など様々な性能が求められています。そういった各性能と振動騒音の低減を両立するのは難しく、いつも苦慮しています。例えば、操縦安定性を重視するためにサスペンションのゴム部品を硬くすることがありますが、そうすると振動騒音を抑えることが難しくなります。操縦安定性を保ちながら振動騒音の目標値もクリアするために、SUBARUではボディなど他の部分で工夫をしてバランスを取っています。そんな厳しい条件の中、目標値をクリアできた時には大きなやりがいを感じます。また、品質改善業務はSUBARU内で事例のない課題が多く、時間や情報が少ない中で仮説を立て、答えを導き出すことが重要となってきます。難題も多いですが、SUBARUグループ初の課題解決ができることが働くモチベーションにも繋がっています。

会議風景

Challenge

電気自動車の振動騒音の
特徴に合った手法を構築したい

世の中の流れが内燃機関車から電気自動車に変わってきていますが、内燃機関車と電気自動車では動力源や構成部品が異なるため、振動騒音の特徴も変化することが分かっています。例えば、内燃機関車だと「ゴーッ」という音が伝わってくると思いますが、対する電気自動車は「キュイーン」というようなモーターが回る音が伝わってきます。このように振動騒音の特徴が変化すると、CAEに使うソフトウェアや分析アプローチも見直しが必要になってきます。このことから今後は精度よく早く解析・分析できる、電気自動車の振動騒音の特徴に合った手法を構築していきたいです。そして、ただ机上でシミュレーションするだけではなく、実際のクルマに乗って体感することも重要なので、内燃機関車と電気自動車を乗り比べて、振動騒音の体感・計測に取り組んでいます。

開発風景
未来の仲間へのメッセージ

未来の仲間へのメッセージ

エンジニアとして広く深い知識が身につく

SUBARUグループは他の自動車メーカーに比べ規模は小さい分、開発においてもエンジニア一人ひとりの受け持つ業務範囲が広いのが特長です。さまざまな業務に挑戦できることで自分の好きなことや得意なことを見つけやすいですし、エンジニアとしてのスキルや知見も磨かれます。私も振動騒音がメインですが、設計部門ともやりとりをする中で、各部品の形状に関する知識や溶接の知識などが自然に身につきました。好きなこと・得意なことを生かしてチャレンジしてみたい方にはぴったりな職場だと思います。

休日の過ごし方

最近のマイブームは、友人に誘われて始めたダーツ。ダーツは同じ姿勢で同じところに投げられたら勝てるのですが、それが意外と難しく、メンタルも重要になってくる競技です。プロの試合を見ていても、メンタルが強い人は最後まで投げ切れていますし、心が折れて最後に負けてしまう人もいます。そういった追う・追われるの心理戦を繰り広げられるところもダーツの面白いところです。

ダーツ風景

1日のスケジュール時計

一日のスケジュ時計

8:00 出社会社 愛車のレガシィ アウトバックで通勤。
8:10~ 朝ミーティング・解析結果の要因について仮説立て 開発車の解析モデルの部品を最新化し、振動騒音を解析して変化を確認。
10:00~ チーム
ミーティングノートとペン
1週間やってきた業務内容で有益になりそうなものを共有。週に1回開催。
12:20~ 昼休憩食事 弁当を作って持参。
13:10~ 仮説の検証ノートとペン 部品の特性を変更前の状態に戻したり、部品変更以上に変化させたりして、振動騒音を追加解析し、仮説が合っているかを検証。仮説が合っていれば、振動騒音をよくするためにどのような部品特性がよいかをまとめ、上司やSUBARUに共有する。
15:00~ 設計部署と
打ち合わせラップトップPC
設計担当者に説明設計部署のほかに、振動騒音の取りまとめをする実験部署と打ち合わせをする。
17:00 退社家 安全運転で帰宅。